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2つのトリポリ

今日は映画『KINGDOM OF HEAVEN』を観てきました。

えーと、面白かったです。かなりツボでした。国王(どっちも)かっこよかったー!(※最初の国王な。が、代替わり後のあのひとは、ケレボルン@LotRの役者さんだったのね)

まぁ簡単に言えば十字軍時代のお話なんですが――舞台に東地中海とか出てくるので、なんとなく地理的に航海中のことを思いだしたりなんかして。


以下、これから映画を観る人には微妙にネタバレになると思うので「続きを読む」にて。


主人公バリアン(オーランド・ブルーム)は、フランスから陸路東へ進み、途中で船に乗り、Kingdom of Heaven――エルサレムを目指すんですが、何処から船に乗ったんだ? と一瞬悩みつつ。しかし「メッシーナ海峡」(メッシーナの港とかいう表現だったかもしれんが)という単語が出てきたことで『あぁ、あそこか!(ぽむ)』といきなり脳内地図がクリアに(笑)。

大航海時代で「メッシナの城門」というクエストをナポリ→ジェノヴァ帰宅時になんどやったことか!
(参考:イタリアの地方行政区画

ここから海路のみでエルサレム。・・・遠い。
エルサレムっていうと、大航海にたとえるならヤッファの付近、になるのかな? DOLでの「東地中海エリア」を横切る訳だが・・・当時の航海技術では、本当に大変だったとおもう。しみじみ。


で、ストーリーは主に、バリアンがエルサレムに着いて以降が中心な訳で、そうなると地理的概念はあまり考えなくてすんだわけなんですけど。
最後に大変、僕の頭を悩ます一事が。

エルサレム王国王女(ヒロインの女性)シビラが「アレキサンドリアとトリポリの支配者であるエルサレムの王」っていうような台詞を言うんですよ。
細かい言い回しは間違ってるとおもう。でもってもしかしたらアレクサンドリアじゃなかったかもしれん。というか、そんなことより――えっ、トリポリ??

トリポリ言うたら、大航海ではチュニスの南、どっちかっつったらメッシナに近い方じゃないですか。


―――あ、あれ? 僕の地理把握が間違っているんじゃろーか。でも今日トリポリでログアウトしたしな・・・あれはどう考えても西地中海エリアだった筈!!


かなり(といっても1分くらい)悩み・・・帰ってきてから調べましたとさ。Wikipedia万歳。


・トリポリ (リビア)
都市名は紀元前7世紀にカルタゴによって建設されたフェニキア人の植民都市3つを総称してギリシャ語で「3つの都市」を意味するTripolis という名で呼ばれたことに由来する。アラビア語ではタラーブルスといい、レバノンにある同名の都市トリポリ(タラブルス)と区別して「西トリポリ」(タラブルス・アル=ガルブ)とも呼ばれる。

・トリポリ (レバノン)
東地中海沿岸の小国レバノンの第二の都市であり、北レバノン県の県都でもある。首都ベイルートと同じく港町で、レバノン第二の港である。


つまりは、僕が大航海時代でしってるトリポリは、上の西トリポリ。映画に出てきたトリポリはレバノンのトリポリ・・・な、わけなのね。
あー納得。
世界史やってる方には「こんなの常識!」かもしれないけど(笑)理系人間な僕には大変悩ましいことなのですよ、ええ。


まぁこんな感じで地理もスッキリ把握して、大分頭の中が整理された気分です。
音楽もよかったし、凄く綺麗な映像美って感じの映画だったです。(ちなみにこの映画の音楽担当の人は、ナルニアの音楽もやるそうですよ。うう、楽しみだ~♪)


あ、そういえばベネットの鎧はテンプル騎士団の鎧ですな・・・。

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